香住海岸絶景クルージングと餘部鉄橋 2006/07/26



 あの美しい餘部鉄橋がとうとうコンクリート橋に架け替えられることが決まっており、市販の時刻表の表紙になったり、雑誌に特集されたりといろいろ話題が多い。
 最後の餘部鉄橋を見ておかねばならないと計画していた。
 例のごとく、貧乏旅計画だから青春18切符を考えていたが、旅行会社のツアーを見つけた。
 よみうり旅行の「香住海岸絶景クルージングとありがとう餘部鉄橋」と題したツアーである。
 自分の公休に合う日は7月26日。1週間前に電話でギリギリあと1人に滑り込んだ。


朝7時に草津駅集合。大津駅、西大津駅で客をひろって今日は40人あまりの団体さん。


赤松PAにて休憩。なに、世界初?、コインを入れるごとに豆を挽くんだって!。これはいただかなきゃ。


 豆を挽いているところ、コップに注いでいるところ、キャップをかぶせる、出口まで搬出と、中のロボットの動きの様子がカメラ映像で中継される。確かにうそでなく、ちゃーんと豆から挽いている証拠にリアルタイムの映像を見せる必要があるんだろうけど、うーん、世界初かぁ、でも、1杯200円、250円は高いのちゃう?。そりゃこんなすごいしかけが高いんやろ。


まあ、喫茶店並みのおいしいコーヒーでした。


 滝野社を通過すると、松下さんのコンピューター制御の工場システムの開発での苦労を思い出す。
 もう20年以上も前。帰れなくなって急遽、男の部下2人と泊まったあのファッションホテルもバス車中から確認。
 今年は全国雨ばかりで九州はものすごい洪水被害。昨日が大阪の天神まつりでやっと梅雨明け間近という状況。
 今日はなんと、快晴!。ラッキー!。


PAOPAOにて2回目のトイレ休憩。あと1時間半ですが、港にも船上にもトイレは1つしかありませんので、必ずお手洗いはここですませてください。言われなくても、年寄りはトイレは近いです。


このあたり和田山、竹田。調べてみれば、2004年9月にあの竹田城に来ていた。
もう一度行きたい!あの天空の城。


途中に但馬大佛を横目に。今年4月に福井県勝山の越前大佛に行ったが、あのタクシー王「多田清氏」が、勝山に続いて奥さんの故郷にも建設したもの。費用は250億円とか。勝山と同様、巨大な大佛、五重の塔を車内から。


かすみ港に12時すぎ。5時間のバスで到着。バスを降りたところに船があると、超便利。


チケット売り場はなんとなくアットホーム。


港のトイレで用足し、急いで乗船。


これが噂の三姉妹クルーズ。


パンフレットも魅力的




全部で6美女の「母娘」船長が交代で当番。
誰に当たるかは運次第?。我々の船長さんはジュニアの次女だった。左から3番目。



遊覧船「かすみ丸」。天気の良い日は鏡のような海面の日が多いのに、今日は風があり、海面は波だってかなり揺れる。


常に左の奇岩を景勝しながらのクルーズなので座席は左窓際がお勧め。


もちろん、帰りは同じコースなので右側でも良いが、ちょっと大回りするらしいのと、帰りは結構ぶっ飛ばすので落ち着けないし、往路のようなアナウンスもない。


ギャル船長さんのきれいな声と、慣れた、ていねいな説明で、海岸線の絶景を楽しむ。


絶景の奇岩ばかり。




左をごらんください。右をごらんください。忙しい。






確かに、奇岩の宝庫。




インディアン岩、まさにインディアンの顔そのもので、なんの人工的な細工はくわえていない。




外席は数席しか無いが、窓越しの船内に比べ、写真撮影にはおあつらえ向き。






めがね岩。2つの穴がちゃんと並ぶ岩はほかに無いとか。


海側から見る餘部鉄橋はちょっと遠い。


我々のコースは3コースのうち2つめの第2コースで、ここで残念ながらUターン。
帰りは今時のギャル運転ではないけど、海上をぶっ飛ばす。外席だと水しぶきがすごい。
約1時間の遊覧、ありがとう。


水しぶきがすごい。中へ入ろ。


今日は波が大きく、船はホッピングする。船長さん、慣れたもの。


そろそろ、出発地に戻りです。


三姉妹船長のクルーズは、今年8月9日の「週間新潮」に特集されるそうです。ぜひ、見てやって!


ありがとう。


ジュニア船長たちが海上事故防止のための募金活動。頑張っている。


姉妹総出の協力体制。


いい経験ですよ。ツアーで無かったら、第3コースを選びたい。


ポスターがありましたので。


港からバスですぐ。今日の昼食は漁村街のかに八代。


豪華海鮮丼。これにあとで、かに入りみそ汁がつく。
自家製青のり、かに身入りそばにとろろをかけて食べるのもうまかった。



 昼食から500mも離れていないところでバスを降りる。
 旅行会社のバスツアーには必ず契約店に降ろされておみやげ購入が組み込まれる。
 今回は忙しいこともあり、このかに市場の1カ所のみ。
 いつもながら、余計な心配は要らないだろうが、昼食代、遊覧船クルーズ代、JR乗車券、バス会社、旅行会社の取り分を考えると、一人5800円でどうしてもとをとっているんだろう。おみやげ物屋さんとのバックがかなりあるに違いない。


ここで50分間の休憩でーす。えー?、昼食タイムよりも長いやんか。そう、ここだけは最優先。


ボクの食べ方、分かった?


青のりと豆腐そばを買わせていただきました。


前の日本海をしばし、体験。




さて、いよいよ、お楽しみの餘部へ。香住駅でJRの切符を配布される。電車で餘部鉄橋を渡るわけだ。


バスから列車となるため、添乗員さんは、いちばん神経を使う。


そうか、「香りの住むまち」と言うか。


15:24発のJR電車を待つ。


こういう趣のある駅は好き。




テレホンカードならぬオレンジカードは「オレカ」って言うらしい。


1000円なら、なかなかの値打ちものです。


歴史ある鉄板絵


来た来た、2両編成の赤い車両。いつも写真で見てきたあの電車だ。


鎧駅の次が餘部駅。わずか11分間の電車の旅。


進行方向の右側の窓に貼りついて鎧駅を出たあとのトンネル明けを待つ。
今、餘部鉄橋を渡っている。
海ときれいな民家の取り合わせを楽しんでいると橋を渡り終わってもう餘部駅。


無人駅。これだけ観光客が乗り降りするのに。


 いずれにしても、電車は1時間に1本のペース。電車の走っている鉄橋を写真に撮るなんて贅沢な望みはとてもとても。なぜなら、今我々が電車に乗って橋を渡ってきたところだから。


駅を降りると独特の郷愁ある雰囲気にカメラが大活躍。




高いところにある駅、海、そして、鉄橋。


今、渡ってきた橋とトンネルを望む。


季節遅れのあじさいがうれしい。


資材、技術はアメリカから。90年前にこんなすごい橋が登場したことは特筆に値する。


高所恐怖症ならずとも・・・


ここから下まで山道を降りる。えっ?、登るんではないの?


大迫力




最も有名な、橋と海を斜め上から狙った写真(下記の例)は諦めか。
よそのツアーだと登るんだろうか。
まあ、本当に納得いく写真を撮りたいのなら、こんなエコノミーでケチっていたらあかんやろ。
少なくとも、電車が渡っている写真を撮るなら、2時間、ここに居座る必要がある。



ここに、電車が通ってくれたら・・・






代表的な写真が無人ショップに。1枚500円。


こういう写真はよく、コンテストに出品される。




下から望むアングルも有名。





突然、電車の通る音が。条件は悪いが、シャッターを。








悲劇の大惨事を二度と繰り返さないように。




この右側にコンクリート橋が建設される。
この橋は存続運動はあり、撤去されなくなる可能性はあるが、コンクリート橋が隣に邪魔する前に見ておくのは今のうち。





こういう風景を撮れるのはこれが最期。

バスが下で待ってくれ、帰路へ。

事故渋滞に巻き込まれ、名神低速道路をゆっくり走って予定より2時間半遅れで無事帰る。
いろいろ、おもしろい刺激があり、楽しかった。


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